2019.5.16

野良猫は近づくとなぜ逃げるのか?

こんにちは。Cattonの梅崎です。
いつも拙いブログを読んで頂きありがとうございます。

『荒野に猫は生き抜いて』という本を読んだことありますか?

児童書なのですが、ニンゲンに捨てられた子猫が
野良猫として生きることを決意したメス猫の話です。

(かなりネタバレしてしまう記事なっておりますので、
読みたいという方はこの本を読んでからこの記事を読んでください)

家猫として愛され可愛がられてきたのに突然車から降ろされ捨てられるのです。
この世に産まれてたった12週の出来事です。

最初、猫は飼い主が迎えに来てくれると信じて待ちますが
夜の山は真っ暗で怖い。
待てど待てど迎えはありません。

見つけた家の庭先で体を休めていると
水をかけられさらに人間が分からなくなる。
どうしてこんなひどいことをするんだろう・・?と。

自分で獲物を捕まえるなんて教えてもらったことないし
厳しい道を走り続けるので肉球は腫れあがって痛い・・
自分より大きな動物に襲われかけて
命からがら逃げる目にあったり。

途中、半信半疑でとある家の庭先で優しい奥さんに
何度かパンとミルクを与えてもらい
またこの家の猫になれるのではないかと信じた猫。
でも遠方から帰ってきたと思われるご主人に見つかり水をかけられてしまう。

この時、猫は野良猫として生きることを決意します。

その年の冬はひどい寒波で多くの動物が餓死します。
寒さと飢えで死にかけたところ刑務所の馬小屋を見つけ
ニンゲンに助けてもらうものの、
猫は冬を越すとオス猫とどこかにいってしまいます。
数か月すると自分に何が起きたのか分からない事態が起きます。
このとき初めて子供を産んだのです。
生まれた子供を守り抜くこと、
野良猫として生き抜くために教えること。

結果、大きな山火事に巻き込まれてしまい子猫を失います。
自分もやけどをおいながら命からがら逃げるのです。

大洪水、山火事、暑さ・寒さ・飢え、自分を襲ってくる野生動物・・・
この本には野良猫として生きることを決意した猫に起こる様々な苦労が描かれています。
野良猫として暮らすにはどれだけ恐ろしいことがあるのか
人間にはぜったい理解できません。

一度人間に棄てられた猫は心に大きな傷を負っています。
猫は人間を信じられないのではなく信じて裏切られるのが怖いのです。

この本の猫は最後にどうなるのか、
それはここでは触れませんがぜひ読んで頂きたいです。

一度人間に棄てられ心に辛い思いをした猫。
だから野良猫は警戒心が高く、
人間が近づくとすぐに逃げてしまいますね。
ご飯は食べに来てもぜんぜん触らせてくれない
数年経ってもシャーを繰り返す。
こんな猫も沢山います。

Cattonには遺棄された背景をもっている猫がいます。
中には、生後まもなく保健所に保護され、
レスキューさくら会さんがレスキューされ
ボランティアさんの力で大きく育った猫も多くいます。

今までCattonでお預かりした猫たちは
みんな人に懐いて甘えん坊のカワイイ子たちばかりです。
それは、レスキューされたあとたっぷりの愛情を注いで
猫の心を開いてくださったからなのです。

心を開いてくれた猫はゴロゴロ甘えます。
可愛い仕草を沢山見せてくれます。
「可愛い」といってもらえるポーズを知っています。

このような猫を家族として迎えたら
どれだけ幸せになれるか、想像しやすい空間にしています。

ご来店客の入場料で成り立っている猫カフェとは違い
ジュエリー工場&ショップ内に設置しているジョートフルステーションは
猫たちの触れ合いは無料となっています。
当店のジュエリーをご購入頂くことで
その利益の一部を保護猫譲渡活動に使っている仕組みです。

今日もずっとの家族を探している猫たちが
皆様のお越しをお待ちしております。

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