2023.2.25

自分がさくら猫の立場だったら

かわいそう。いきなり病院に連れて行かれて不妊手術をするなんて、、、。自分がそうされたら嫌じゃない?

Catton店舗内にさくら猫の説明書きをしているのですが、それを見てこのように言われることがあります。

猫の立場になって考えて下さるその優しい心は有難いなぁと思いながら、そのお言葉から改めて自分でも「猫にとってどうなのだろう?」と考えることがよくあり、今回ブログにも書いてみようかなと思いました。

最後までお付き合いいただけますと幸いです。

▼△さくら猫について▼△

さくら猫って可哀そうなのでしょうか?

結論として、私は幸せだと思います。
急によく知らないにんげんの形をした生き物に連れて行かれる、どこに行くのか分からない。もちろんこれだけだと私が猫だったら不安になります。

しかし、もし手術をされなかった場合の未来を考えると、、、(私たちはにんげんだから、猫の将来を予測することはできます。)

子どもが生まれてきても、みんなが必ず幸せになれるわけではない。毎日天候に左右されたり、空腹の日々を過ごす子もいれば、事故に巻き込まれる子もいます。また、世の中には猫が得意ではない人もいる。そしてその感情を直接ぶつけてくる人が、悲しいけれどいます。

そのことを考えると、外の世界で生きる猫が無限に増えていくことは猫にとって本当に幸せなことなのか?
という疑問に繋がるのです。

またさくら耳カットにすることで、何がいいのか!(わざわざカットする必要ある?)

まずは不妊手術が終わっているかどうか一目瞭然!だからこそ、何回も捕獲される、2重で手術を受けるということを避けられます。そして何より、この子たちの存在を認識し少しでも幸せな人生を送ってほしいと寄り添っている人がいるという証でもあります。

お家では一緒に暮らせないけれど、地域猫として地域のみなさんで一緒に見守る。外で暮らしているけれど大事にされている子がいるんです。

不妊手術・耳カットは痛い、妊娠は自然なことなのに、それを取り上げるなんて。。。

残酷なことのように映ってしまうのかもしれません。しかし人間社会から見て猫の立場になって考えると、何もしないことの方が残酷な未来へと繋がってしまうのです。

私はこの現実を、この取り込みに対する人々の思いを、ただ真っすぐに伝えたいだけですが、上手く伝えることができなかったとき、すごく悔しい気持ちになるのです。

決して考えを押し付けたいわけではなく、保護猫の譲渡活動に携わっているからこそ少しだけそのあたりの現実を知っているから伝わったらいいな、一緒に考えてもらえたら嬉しいなと思います。

みんな価値観が違うことは分かっています。むしろそのおかげで様々なことに気付けて人間は成長できる生き物でもあります。ただ、もう一歩先を考えてみるだけで、いつもとは違う角度から見てみるだけで、もしかしたら新しい考えに辿り着けるかもしれません。

意見は違っても猫のことを考える人が増えるだけで、少しずつ社会は変わっていくのではないでしょうか。

どうして?何のために?

さくら猫ってなに?何のために耳をカットするの?

このように疑問を持たれたときは、いつでもご質問ください。
地域猫活動(TNR)も、猫が大好きで大切に思っている方々がしています。ということは、絶対に猫が嫌がることはしない方たちだと思いませんか?猫が大好きだからこそ、仕事ではなく猫のためにご自身の時間とお金と体力を使って下さっているのです。これって誰でもできることではないですよね(^^)

人は誰しも大好きな人・大切な人にわざわざ相手が嫌がることはしませんよね?その感覚で少しずつ、「そっか!そういうことなんだね!なるほど。」と感じていただけると嬉しいです。

どうかさくら猫に込められた様々な思いを、そして猫が生きる社会のことを、これからも一緒に考えていただけませんか?(^^)

Catton 高濱

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