2020.3.19

先住猫と新入り猫が合わない?!

先住猫のいるお家に、新しく猫を迎えるとなったとき

どちらの猫にとってはもちろん、一緒に暮らす人間にとっても緊張するものです。

どんな猫との関係も上手に築ける猫であっても、初対面でその能力を発揮できるかというとそうではありません。

Cattonでは、常に3~4匹の猫を団体さんからお預かりしていますから、

卒業していく猫との別れと新しい猫との出会いは常にセットです。

毎回新しい猫をお迎えする時には私たちスタッフもかなり慎重になるものです。



今日は、先住猫のいるおうちに譲渡し、卒業していったジョディーの話をもとに、

二匹の気持ちや状況をブログにしたいと思います。



今日から新しい家族のお家でトライアルが始まります。
キャリーから出たジョディーちゃんはドキドキしながら先住猫の存在を確認します。

こんな顔をするジョディーは初めてみました。。今にも威嚇しそうです。

ジョディーの「シャー!」Cattonでは聞いたことありませんでした。

幸い、先住猫ちゃんはほかの猫に対して興味を示してくれており、威嚇することも追いかけることもありません。

メンバーさんや家族の人間に関心が高く、遊んでもらいたいという様子です。

ジョディーちゃんは数日は別空間で過ごします。
通常、ケージで過ごしてもらうのが一般的です。
今回のお家では完全別室にできる空間があることを事前の家庭訪問で確認していたのでこの方法をとりました。

ジョディーちゃんは先住猫が近くに来るだけで睨みつけて威嚇します・・。

不安そうな表情をしています。
「数日は大変かもしれないけれど、頑張るのよ、ジョディー」



通常、ケージ越しにお互いのにおいから慣らします。

周りからみえることで緊張しやすいので、大きめのシーツや毛布などを使ってケージを囲って隠れる場所を作ると安心します。

今回ジョディーの里親さんにも、この空間をみえないようにしてもらいました。

猫はにおいに敏感です。そして音にも敏感です。

これまで聞いたことのない音に触れるわけですから過敏になるのは当然です。

この時期、ご飯をしっかり食べられているか、トイレは失敗せずにできるかどうか
便や尿から異常はみられないか、
行動に異常はないかなどなど
飼い主として確認することは多くあります。

徐々におうちのにおいや音に慣れ、先住猫のにおいを認めるようになります。

同じ空間に猫がいることをお互いに認め合うようになってきましたね。

先住猫ちゃんは自分の場所にいることを許してくれています。

しかし、これまで独り占め(もともと多頭だった場合は自分の割合)できていた飼い主の愛情を奪われるのですから、嫉妬することが多くあります。

二匹にそれぞれ愛情を伝える時間を作り、どちらも愛しているんだと思ってもらえるように接する必要があります。

そうして自分も愛されているんだ、愛されていいんだと信じ、お互いの存在を認め合えるようになります。

ジョディーと先住猫との距離もかなり近くなりました。




里親さんも団体さんも私たちもみんな安心していたところ

次の動画のようなことがありました。


猫の言葉が100%理解できるではありませんが、この動画から猫の気持ちが読み取れます。

先住猫は、新入りのジョディーに言っています。

「自分はお前より上の立場なんだ」「お前は後からきたやつなんだ」

「お前がくつろいでいる場所も、もともと俺が使っていた場所なんだぞ。」

新入りの存在を認めてはいるものの、愛情を、この場所を独り占めしたいのです。

人間の子育てと何ら変わりはありません。

突然弟(もしくは妹)だと小さな赤ちゃんが表れてママを取られる気持ちになる第一子は多いものです。

猫も犬も、心を持つ生き物はみんな同じなんですね。

新しいご家族も、ジョディーちゃんをお迎えする少し前に、事故に遭って大けがをしていた先住猫を警察から受け入れてくださっていて、猫を初めて飼われたのです。

猫の行動や気持ちがわからず、なぜこのような行動をとるのか素直に訪ねてくださいました。

不明な行動を動画や写真に撮って送ってくださいました。

ご家族が知りたいと思ったのは、この子達への愛があったからだと信じます。



次の動画をお送りいただいた前に、里親のご夫婦はCattonにご来店いただいていたのですが、ご帰宅後、突然こんなご報告をいただいたのです!

先住猫が新入り猫をグルーミングしています!

そして新入りのジョディーも受け入れています!!

新入りのジョディーが気に入ってよく眠っていた場所で、一緒にくつろいでいます。

お互いを認め合っているようです。

飼い主として、二匹とも愛しているし、

早くいい関係を築いてほしいから焦ります。

理解したいからこそ焦りますが、飼い主に心の余裕が必要で、

じっと待つことも大切なのかもしれません。

すぐに打ち解けて早く仲良くなれる猫たちもいますが、

こうやって時間をかけて仲良くなる猫たちもいることを

ジョディーの譲渡を通して改めて考えました。

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